ハイ・ソサエティー

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ハイ・ソサエティーは、過去にジャニーズ事務所に所属していたバンドグループ。 愛称：ハイソ。 前身バンドは「ザ・ソニア」。
1966年初夏に結成。 1973年解散。 ジャニーズ、フォーリーブス、永田英二、郷ひろみらのバックバンドとして活動した。
バンド名は、メリー喜多川の夫であり作家の藤島泰輔の1965年発表の小説『日本の上流社会 〜 高貴なる秘境を探検する』に由来し、メリーが命名した。 （当バンドについて、「ハイソサエティー」、「ハイソサエティ」、「ハイ・ソサエティ」、「ハイソサイティ」、「ハイ・ソサイティ」など数多くの表記揺れが存在するが、当サイトでは「ハイ・ソサエティー」で統一する）
リーダーの高橋洋一を中心に結成され、常に4〜5名のグループだったが、メンバー構成は実に流動的で入れ替わりが激しく、最終的には延べ20名以上の人間が参加した。
後にバンド「スーパーエイジス」と「アニメーション」に枝分かれした。

メンバー

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※ 担当パート順

• 高橋洋一 （リーダー。 愛称：洋ちゃん。 リードギター、ボーカル）
  1953年11月1日生まれ。東京都出身。「ハイ・ソサエティー」から「スーパーエイジス」に至るまで、他のメンバーが幾度も変わる中、最も長く所属していたメンバー。
  
  
  
• 大谷克己 （リードギター）

  　　　

  　　　

  　
  
  
  トニー谷（本名：大谷正太郎）の次男。1951年10月18日生まれ。大田区新井宿出身。 高校は、かつて杉並区大宮にあった私立高千穂高校出身。 同校の6学年先輩には「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」の三原綱木、3学年先輩には長田晴夫 （安達明）が居た。
  ハイ・ソサエティーへ加入する前は、まず3歳上の兄・正美と共に5人組バンド「チャーリー」を結成し、リードギターを担当。
  中学2年生の時には、中江武（後の佐山武）、粟野敏和、粟野友明（後の粟野トム）との4名で、バンド「ザ・ソニア」を結成し、リードギターを担当。 4人で『週刊平凡』（1966年3月17日号）にも掲載された。
  そして16歳だった1968年には、バンド「アウト・キャスト」の第2期リードギタリストとして「谷かつみ」の芸名で活動していた。 その後、ジャニーズ事務所へ。

• 横内健亨 （リードギター）

  　　　

  　　　

  よこうち たけひろ。 1954年2月22日生まれ。千代田区神田出身。A型。愛称：タケ、横内タケ。 [1]、 [2]
  15歳でギターに目覚める。 1973年のグループ後期に参加。 ハイ・ソサエティーの後は、「ウォッカ・コリンズ」（ムッシュかまやつも在籍）→「オレンジ」（渡辺茂樹が在籍したオレンジは同名異バンド）→「TENSAW」（1980年 - ）→「TRAUMA」（1988年。ベース：六川正彦、元・レベッカの小田原豊がドラム）の順で次々にバンドへ参加したり、ツアー･ギタリストとして矢沢永吉、宇崎竜童、1984年からは佐野元春のバックも務めた。 また、レベッカの5thアルバム『TIME』のレコーディングに、元「PANTA ＆ HAL」のギタリストである平井光一と共に参加した。
  1989年、ギター教則ビデオ『横内健亨 プロフェッショナル・バッキング・ワーク』をリットーミュージックから発売。
  1990年には、「山羊智詞 ＆ 赤羽楽団」へのCharの参加予定が中止となり、Charの代役として横内が抜擢され、助っ人参加。 ドラマーの村上“ポンタ”秀一らと競演し、その後数年間レギュラーメンバーとして活躍した。 更に1993年には山羊智詞、水江慎一郎、朝井泰生、小室哲哉、今川勉と「ダイナマイトマシーン」も結成したが、デビューアルバムのレコーディング中に解散した。
  その後は自身がリーダーを務める「TORII」、「Bamboo Shuffle」といったバンドで活動。 更に2009年には、カズ南沢（ボーカル＆ギター）、マック清水（パーカッション）、伊藤広規（ベース）、小田原豊（ドラム）と共にバンド「Earth Brew」も結成した。
  2011年にはダディ竹千代、伊藤広規、駒沢さっき、岡井大二と共に「ダディ竹千代 ＆ 新橋あきれたBoys」としてもライブ活動を行った。
  なお、元「ハイ・スパンキー」の橋本泰治は、「ウォッカ・コリンズ」のツアーマネージャーをしていた。 ウォッカ・コリンズの1998年の再結成アルバム「ボーイズ・ライフ」の中では、コーラスとしても参加している。 また、ウォッカ・コリンズのメンバー・大口広司の１周忌追悼コンサート（2010年1月25日、渋谷「DUO」）では、橋本も横内と共に登場し、ローリング・ストーンズのナンバーを熱唱した。

• 粟野敏和 （初代リズムギター。「栗野」や「和敏」は誤り。粟野トムの兄）

  　　　

  　　　

  あわの としかず。 1953年3月生まれ。杉並区西永福出身。
  好きな演奏家：フレディ・グリーン、ウェス・モンゴメリー、ジム・ホール。 好きな歌手：ダイアナ・クラール、スティービー・ワンダー。 好きな曲：エロル・ガーナーの『ミスティ』。 好きな女優：松下奈緒。 好きな食べ物：魚全般 （特に刺身）。 趣味：日曜大工。
  
  中学1年生の時にベンチャーズの洗礼を受け、エレキギターを始める。 そして中学1年の内に、弟の友明（後の粟野トム）、大谷克己、中江武（リーダー。後の佐山武）との4名で、バンド「ザ・ソニア」を結成し、リズムギターを担当。 4人で『週刊平凡』（1966年3月17日号）にも掲載された。
  「ハイ・ソサエティー」へは、中学2年生から高校2年生まで参加した。
  1972年3月、都立千歳高校を卒業。 同年4月、慶應義塾大学文学部英米文学専攻に入学。 在学中は学内のビッグバンド「Light Music Society」のクラブ活動に勤しむ。
  1977年3月、同大学を卒業。 学生時代からアルバイトをしていた縁で、OBの村井邦彦経営のアルファミュージックに就職。 当時の所属作家には、荒井由実、細野晴臣らがいた。
  1978年、諸事情にてアルファレコードに転籍。 YMOに代表されるテクノポップの台頭期に立ち会う。
  アメリカで音楽修行をして1982年に帰国したミュージシャン・佐藤博の担当として、ローランド・ジュピター8、リン・ドラムを駆使した「打ち込み」レコーディングに影響を受け、コンピューターミュージックへと傾倒していく。 また、以下の作品などの制作にもスタッフとしてかかわった。
  • 滝沢洋一のアルバム 『レオニズの彼方に』 （1978年10月5日）
  • CREST FOUR SINGERSのアルバム 『SWING AGE』 （1980年9月）
  • 佐藤博のアルバム 『awakening』 （1982年6月25日）
  • 浜田金吾のアルバム 『MUGSHOT』 （1983年8月24日）
  • P-MODELのアルバム 『KARKADOR』 （1985年10月25日）
  • 松山千春のアルバム 『あなたが僕を捜す時』 （1986年5月10日）
  • 佐藤博のアルバム 『SOUND OF SCIENCE』 （1986年7月25日）
  • P-MODELのアルバム 『ONE PATTERN』 （1986年6月25日）
  • カシオペアのアルバム 『SUN SUN』 （1986年9月10日）
  1989年、ゲームソフト開発会社「コーエー」（登記上の商号：光栄）に転職。 同社のソフトウェア事業部にて、音楽部門である「BGM部」の立ち上げを担当し、1年後には営業部も兼務。 しかし両部門の兼務が限界に達したため、当時西武グループにいた大学時代の後輩をBGM部にスカウトして、粟野は営業部門専任となる。 やがて、営業部の部長に就任。
  1994年、アメリカに赴任。 サンフランシスコを拠点にアメリカ市場の開拓に当たる。
  1997年、日本に帰国。 コーエーのソフトウェア事業部にて、開発部とBGM部を担当し、1999年1月より両部の部長に就任。
  2000年、アクションゲーム『真・三國無双』シリーズを立ち上げる。
  2002年、韓国に赴任し、韓国市場の開拓に当たる。
  2003年、日本に帰国し、BGM部に部長として復帰。
  2010年4月1日、株式会社コーエーとテクモ株式会社が合併し、「株式会社コーエーテクモゲームス」に。 これに伴い、同日に粟野の役職の肩書きが、「ソフトウェア事業部 BGM部長」から「ソフトウェア開発本部 サウンド制作部長」に変更となる。
  2013年3月、定年退職。
  2015年2月25日、短波ラジオ番組『山下康介の作曲夜話』（日経ラジオ社）にゲスト出演。
  これらの活動の一方で、「慶應義塾大学 Light Music Society」のOBを中心に1999年に結成されたジャズのビッグバンド「Lighthouse Orchestra」（略称：LHO）にもギタリストとして参加している。

• 元持勲 （リズムギター）

  　　　

  　　　

  
  
  もともち いさお。 1955年生まれ。足立区出身。16歳の時にジャニー喜多川にスカウトされ、後期のハイ・ソサエティーに参加。 それ以前は、音楽家 兼 ピアニストの栗原茂に師事して音楽を学んでいた。 伯母が女優の清川虹子。
  ジャニーズ事務所を退所後は、私立巣鴨高校を1974年3月に卒業して渡米。 カリフォルニア州立大学フレズノ校のESL （English as a Second Language） English Programを1976年に卒業。 帰国して明治学院大学に通うが中退。
  その後再び渡米し、ピアノの弾き語りをしながらアメリカの都市を転々としていたが、1990年代にはハワイに移住して、やはりピアノの弾き語りを続けていた。 そして1990年代後半からは、ハワイ州オアフ島ホノルル市ワイキキ地区のインターナショナルマーケットプレイスにて、屋台のハワイアンジュエリーショップ「もともち屋」を開店した。
  2006年にはアメリカの市民権を取得し、同年12月20日にホノルル市アラモアナ地区でダイニング＆カラオケバー「The PIANO」を開店 （当時の所在地：1500 Kapiolani Blvd.#102A Honolulu,Hawaii 96814）。 同店では毎日お客に対してピアノを弾きながら自身の生歌を披露したり、自主制作CDの販売も行っていた。 また、ハワイの日本語ラジオ局「KZOO （ケイズー）」では、このお店のラジオCMも流れていた他、元持は同局で毎週土曜日の30分番組『ちょいワルオヤジ Isao ＆ Dino Saturday Afternoon Talk （通称：ちょいサタ）』のパーソナリティを務め、番組内でも自身の歌を披露していた（共演者のDinoはドラマーの今村浩）。 しかし、この「The PIANO」は2011年までに閉店。
  一方で、ホノルル市のアラモアナ・ショッピングセンターのセンターステージ近くに、ジュエリーショップ「Ala Bella」を2009年7月にオープン。 更に同じくホノルル市にて、ホテルブランド「Marriott Vacation Club International」のエグゼクティブ・マーケティング・スタッフとしても活動していた。
  2012年2月1日より、ハワイの日本語ラジオ局「KZOO」にて、毎週水曜の3時間番組『KZOO ナイト・シャッフル 水曜日』に出演開始。（共演者：佐野京子。「KZOO白木屋スタジオ」にて公開録音） 更に、夜はアラモアナホテル最上階のステーキハウス「シグニチャー」で週4回ピアノの弾き語りもするようになった。
  2012年10月、日本語ツアーガイドの車をチャーターする会社「ジャニーズ弾丸ツアー」を立ち上げ、ツアーコンダクターとしても活動するようになった。

• 増田じゅん （リズムギター。 後の増田順。「増田純」と誤植された資料あり）

  　　　

  　　　

  
  後期に参加。 1974年には「スーパーエイジス」へ加入し、本名の「増田順」名義で活動。

• 新庄 一 （初代ベース。 途中から「新庄はじめ」に改名。 愛称：はじめちゃん）

  　　　

  　　　

  漢字の綴りのせいで「あらい しょういち」や「しん しょういち」と読まれがちだが、正しい読みは「しんじょう はじめ」。 一人っ子。
  1970年にハイ・ソサエティーを離れた後は、「新庄ハジメ」に改名して、同年10月に「寺内タケシとブルージーンズ」（第三期）に加入。 リッケンバッカーのベースをピックで奏でる新庄の音色は、ファンから「新庄節」と呼ばれてとても愛された。 岡崎友紀主演のテレビドラマ『なんたって18歳！』（TBS）にもバンドで2回出演した。（1972年5月30日：第35話「フェリーに乗って北国へ」、6月6日：第36話「ピリカメノコは恋の花」）
  なお、ブルージーンズに加入後も、1971年8月と、1972年1月の日劇ウエスタン・カーニバルにて再び「ハイ・ソサエティー」のメンバーとして、「新庄 一」名義で応援復帰している。
  1982年にノーキー小川（リードギター）、戸田誠（ギター）、上田雅利（ドラム）と4名でベンチャーズのコピーバンド「横浜ベンチャーズ」を結成。1985年にノーキー小川が脱退したが、残った3名で1994年頃まで活動していた。 途中、「YOKOHAMA-1」名義でシングル『TURN BACK　c/w　TEST DRIVER』と、カセット『YOKOHAMA-1 ベスト47』もリリースした。 その後は横浜で店舗経営。
  なお、1968年5月20日にシングル『人魚の涙　c/w　ワン・モア・キッス！』でレコードデビューした神奈川県川崎市のバンド「ザ・スピリッツ」のベース＆コーラス担当だった新城みのると、新庄を同一人物だとする説がネット上に存在するが、それは誤報。 両者は似ても似つかぬ全くの別人である。

• 粟野トム （二代目ベース。本名：粟野友明。「栗野」は誤り。粟野敏和の弟）

  　　　

  　　　

  あわの トム。 1954年生まれ。杉並区西永福出身。愛称：トム。 國學院大學久我山高校、國學院大學出身。
  小学校5年生の時に、兄の敏和、大谷克己、中江武（リーダー。後の佐山武）との4名で、バンド「ザ・ソニア」を結成し、ベースを担当。 4人で『週刊平凡』（1966年3月17日号）にも掲載された。
  「ハイ・ソサエティー」へは、1969年と、1971年〜1972年に参加した。
  2010年代後半より、フォークシンガーの滝本洋子（旧名：中村洋子）のライブでベースを担当している。
  また、大阪府茨木市出身の女優・福迫淳子（ふくさこ じゅんこ）と結婚し、1991年に男児1人、続いて1993年に女児1人をもうけた。 結婚式の受付を務めたのは、若き日の俳優・吉田鋼太郎だった。 そして息子・粟野友記（ゆうき）と娘・粟野未登（みと）は、1996年7月6日公開の映画『ORGAN』にて母・淳子と共演している。 子供2人は2006年公開の映画『イド』にも出演した。

• 峯井貴史 （三代目ベース、ボーカル。 愛称：ミネくん）

  　　　

  　　　

  みねい たかし。1953年3月12日生まれ。東京都出身。O型。 一人っ子。 私立駒場学園高校出身。 本名は後に峯井貴史から上原貴史に変更。
  ジャニーズ事務所を退所後、1977年に「峰井貴史」名義で、事務所の後輩である「アニメーション」の徳永じゅんと共に「黒沢明とロス・プリモス （後のロス・プリモス　→　永山こうじとロス・プリモス）」に加入。コーラス＆ギターを務めるも1979年に脱退。しかし1982年に再加入した。
  2010年、芸名を更に「峰たかし」へと改名。
  2014年頃に、「永山こうじとロス・プリモス」を脱退。
  なお、作曲家として活動する際の名前は「Primos mine」、「みねい たかし」。 妻も「聖蓮 （せれん）」名義で作詞を行うことがある。 また、河内音頭を歌う歌手に「峰たかし」という人物が居るが、これは同姓同名の別人。
  好きな言葉は「どうにかなるさ ! !」。

• 杉征夫 （四代目ベース。 愛称：杉ちゃん）

  　　　

  　　　

  ※ 「杉行夫」と誤植された資料あり。
  すぎ ゆきお。1953年9月17日生まれ。豊島区出身。O型。
  17歳の高校生の時にハイ・ソサエティーに加入。 その後、1975年に「杉ゆきお」名義で「つのだひろとスペースバンド」に加入し、ベースを担当。 1978年からは「リューベン ＆ カンパニー」のメンバーになり、同じくベースを担当した。 また、「アニメーション」出身の長沢悟と共に、再結成後のフォーリーブスのバックバンド「To-Da Five」のメンバーとしても活躍した。
  この他にもまだ、数多くのバンドに参加している（詳細はジャニーズ関連OBユニットを参照）。
  更に、2007年3月12日に元「メッツ」の砂野誠一と共にライブハウス「音楽食堂　夢弦 （MUGEN）」を三軒茶屋にオープンしたり、渋谷区道玄坂にあった音楽学校「MI JAPAN （Musicians Institute Japan）」の東京校にてベースの講師も務めた。
  好きな言葉は、“臨機応変”をもじった造語の「臨機横柄」。
  [1]、[2]

• 星克己 （五代目ベース）
  後期に参加したが、すぐに「スーパーエイジス」へ異動。
  
  
• 佐山武 （初代ドラム。途中から「佐山たけし」→「佐山タケシ」の順で改名。本名：中江武）

  　　　

  　　　

  1953年生まれ。 一人っ子。 元「脱線トリオ」のメンバーでもあり俳優の佐山俊二（本名：中江勇）の長男。 脚本家・劇作家の中江良夫（本名：中江吉雄）の甥。
  小学校6年生の時に、大谷克己、粟野敏和、粟野友明（後の粟野トム）との4名で、バンド「ザ・ソニア」を結成し、バンドリーダー、およびドラムを担当。 4人で『週刊平凡』（1966年3月17日号）にも掲載された。
  ハイ・ソサエティーへは、1966年〜1969年、1971〜1972年に参加した。
  ジャニーズ事務所を退所後は再び「佐山たけし」名義に戻して俳優に転向し、
  • 都はるみ特別公演 「下町こころ模様　嫁ぐ日に」 （1983年9月3日 - 28日、新宿コマ劇場）
  • 野球狂の詩 （1985年1月7日、フジテレビ・月曜ドラマランド）
  • 歌手生活二十五周年記念　北島三郎特別公演 「兄弟仁義」 （1986年3月1日 - 30日、新宿コマ劇場） 繁次役
    　　　
  • 隠密・奥の細道 （1989年1月6日、テレビ東京） 第13話 「最上川に泣く迷い姫」
  などの作品に出演した。
  その後はマジシャンに転向。

• 村田勝美 （二代目ドラム、ボーカル。 愛称：カッちゃん。「勝己」と誤植された資料あり）

  　　　

  　　　

  
  
  1955年7月19日生まれ。 京都府生まれ、滋賀県大津市育ち。 渋谷区立代々木中学校、堀越高等学校出身。B型。 弟は元・プロボクサーの村田英次郎。
  1968年、中学1年生の段階でハイ・ソサエティーに参加。以後1973年まで、リーダーの高橋に次いで長く在籍したメンバー。 1969年12月には、「ジューク・ボックス」の結成メンバーとしても活動した。
  「ゴールデンハーフ・スペシャル」のリンダ（豊川誕の元恋人）や、女性タレントのシェリーとの熱愛もあった。 シェリーとは1974年より交際を開始し、1978年6月に『女性自身』で最初に報じられた。 更に翌年3月、目黒の2DK（家賃12万円）のマンションで同棲をしている様子も報じられた。（『女性自身』1979年4月5日号 「合格ョ！ シェリーと恋人・村田勝美クンの甘い生活」）
  1977年に、秋吉久美子のアルバム『KUMIKO AKIYOSHI PART�U』のレコーディングに参加。
  複数のバンドを経て、1980年代にジャニーズ事務所を退所。 その後は、畳店に就職したとも言われていたが、1990年代には、「ローズマリー」（元「オックス」の福井利男と岡田史郎が1973年に作ったバンド。 ヒット曲は『可愛い人よ』）の元ボーカリト・水野シローが六本木で経営していた今は無きライブハウス『セッションハウス・ラビアンローズ』にてドラムを叩いていた。
  そして西城秀樹、野口五郎などのバックを経て、1999年11月13日からは「森本タローとスーパースター」に参加。 2005年には加橋かつみのライブでもバックを務めた。
  また、再結成後のフォーリーブスのバックバンド「To-Da Five」でもドラムを担当していたが、2006年に急病を患ったことが原因で、後輩の長沢悟と交替した。 「森本タローとスーパースター」での活動はその後も継続。 2013年10月には、元・カーナビーツのポール岡田のバックバンド「The 1969 Special Band」にも参加した。

• 柳瀬薫 （三代目ドラム）
  1952年9月20日生まれ。 「ジューク・ボックス」を経て1970年に加入するも、すぐに脱退。 同時に事務所からも離れていたが、半年ほどで復帰し、「やなせかおる」の芸名で再びジューク・ボックスのメンバーとなった。
  
  
• 長沢さとる （四代目ドラム）
  後期に参加。 「アニメーション」にスライド異動してからは、本名の「長沢悟」名義で活動。
  
  
• 山岡国士 （エレクトーン、ボーカル。 途中から「丘邦夫」→「山丘邦夫」に改名）

  　　　

  　　　

  やまおか くにお。 本名：山岡國士 （読み同じ）。 1955年10月14日生まれ。神奈川県大和市出身。大和市立大和中学校、玉川学園高等学校卒業。
  名前の由来は、山岡が生まれる前年に他界した劇作家・小説家の岸田國士（きしだ くにお）から。
  3歳よりピアノを始める。 中学2年生の時には、ヤマハ主催の『第6回エレクトーンコンクールグランプリ大会』（1969年11月16日、会場・ヤマハホール）にて、有名なジャズナンバー『テイク・ファイヴ』を披露し、第4位の成績を修めて3万円の奨学金を手にしたことがある。
  グループ脱退後は、ニューヨークのジュリアード音楽院へ留学し、クラシック音楽の技術・知識を深めた。
  しかしその後、音楽を一時離れて医学の道へと進み、1980年代前半より九段坂病院の内科に勤務。 1985年頃からは東京医科歯科大学医学部付属病院の第一内科へ移る。 1989年には同大学医学部医動物学教室にて助手となり、寄生虫学を研究。 1990年〜1991年は同教室の講師を担当。
  1992よりフランスに移住し、パリにある研究財団「キュリー研究所」の研究員となる。
  1994年、キュリー研究所研究員として、ラジオ番組『めぐり逢った人』にゲスト出演。（実質5分の番組。4月30日：信越放送ほか2局、5月1日：KBS京都ほか4局）
  一方で、従来のオルガニストとしての活動も再開。 1998年よりフランスのヴィシーにて共同事業を開始し、フランス国内の教会や大聖堂でコンサートを開いている他、2005年にはフランスの音楽院で賞も受賞した。 [1]、 [2]

• 永田英二 （ボーカル。 本名：長田栄二。 愛称：英坊、英ちゃん）
  1968年9月より一時期、「永田英二とハイ・ソサエティー」名義で活動していた際に参加。 加入当時は中学1年生。
  
  
  
• この他、名前が不明のメンバーたちも合わせると延べ20名以上の人物が参加している。

概要

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• 1966年初夏に結成。 同年8月27日の「第30回 日劇ウエスタン・カーニバル」にて、ジャニーズのバックバンドとしてステージデビュー。
  
  
• 1968年9月、永田英二をボーカリストに迎え、一時期だけ「永田英二とハイ・ソサエティー」名義で活動。
  
  
• 1969年からフォーリーブスのアルバムに客演参加はしていたが、1970年11月21日、CBSソニーから、シングルではなくアルバムで正式にレコードデビュー。 デビューメンバーは高橋、村田、峯井、丘（山岡）の4名。
  
  
• 1971年8月21日、CBSソニーの新レーベル「EPIC （現：エピックレコードジャパン）」の第1号アーティストとして両A面シングルレコード発売。 1971年度のレコード会社内での新人賞を受賞。
  
  
• 1973年6月、永田英二を正式にボーカリストに迎え入れた新たなバンド「スーパーエイジス」を発足するため、高橋、村田、星の3名が脱退。 その後しばらくは残りのメンバーだけで「ハイ・ソサエティー」の活動を続けたが、同年にバンド名を新たに「アニメーション」へと改名した。

主な出演作品

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バラエティ番組

• エド・サリヴァン・ショー （1966年、アメリカ・CBS）
  ジャニーズのバックバンドとして出演。
• プラチナゴールデンショー （日本テレビ） レギュラー
• ロッテ 歌のアルバム （TBS） レギュラー
• ぎんざNOW！ （TBS） レギュラー
• ベスト30 （テレビ朝日） レギュラー
• 夢で逢いましょう （NHK総合）
• 昼のプレゼント （NHK総合）
• 音楽の花ひらく （NHK総合）
• ヤング720 （フジテレビ）

テレビドラマ

• ケーキ屋ケンちゃん （1972年3月30日、TBS）
  第4話「ひみつのプレゼント」に村田ら4名でゲスト出演。 『戦争を知らない子供たち』を歌唱。
• なんたって18歳！ （1972年5月30日 ＆ 6月6日、TBS）
  新庄一がバンド「寺内タケシとブルージーンズ」として2回出演。 第35話「フェリーに乗って北国へ」と、第36話「ピリカメノコは恋の花」。
• おもちゃ屋ケンちゃん （1973年5月10日、TBS）
  第10話「落ちてたオルゴール」に、高橋、村田、元持、星の4名でゲスト出演。 人気バンド「ハイ・ソサエティー」が病気の子供の心を救うストーリー。 オリジナル曲と『鈴懸の道』を歌唱。

CM

• コカ・コーラ （1968年）
  フォーリーブスのバックバンドとして5人編成で出演。 2009年8月26日発売のDVD『The Coca-Cola TVCF Selections ’62〜’86』に、当CMが収録されている。

ラジオ

• 平凡アワー　スターハイライトショー （ニッポン放送）
  全国各地での公開録音番組。 1972年2月19日（土）の群馬音楽センターの公録では、永田英二、ジューク・ボックス、郷ひろみと共演。
• めぐり逢った人
  （実質5分の番組。 1994年4月30日：信越放送ほか2局、5月1日：KBS京都ほか4局）
  山岡国士がキュリー研究所研究員としてゲスト出演。
• ちょいワルオヤジ Isao ＆ Dino Saturday Afternoon Talk
  （通称：ちょいサタ。 ハワイの日本語ラジオ局「KZOO （ケイズー）」にて元持勲が、Dinoことドラマーの今村浩と共に、2000年代後半の毎週土曜に放送していた30分番組）
• KZOO ナイト・シャッフル 水曜日
  （2012年2月1日 - 。ハワイの日本語ラジオ局「KZOO （ケイズー）」にて元持勲が出演する毎週水曜の3時間番組。共演者：佐野京子。「KZOO白木屋スタジオ」にて公開録音）
• 山下康介の作曲夜話 （2015年2月25日、日経ラジオ社。短波ラジオ番組） 粟野敏和がゲスト出演

舞台

• レッツ・ゴー　フォーリーブス （1969年12月、大阪フェスティバルホール、日生劇場）
  第2幕　ミュージカル 「オオ・マイ・ママ」
• 少年たちシリーズ第2作 〜 ミュージカル ’70 「少年たち 〜完結篇〜」
  （1970年5月30日＆6月1日、日生劇場） - 高橋、峯井、新庄、佐山
• 少年たちシリーズ第3作 〜 フォーリーブス・ミュージカル 「素足でかける時」 ／ ミュージカルコメディ 「希望の翼」
  （1970年12月 - 1971年1月。 1971年1月5日＆6日は東京厚生年金会館にて公演。
  「素足でかける時」は文化庁芸術祭参加作品で、企画・構成・演出：フォーリーブス。
  1967年の初代ジャニーズ主演ミュージカル『いつか何処かで 〜 フォーリーブス物語』の再演作品でもある。
  また、「ミュージカルコメディ　希望の翼」の当初の仮タイトルは、「フォーリーブス・ショー　100メガトンの希望」だった）
• 少年たちシリーズ第4作 〜 フォーリーブス・ミュージカル 「太陽からの少年」 （1971年4月）
• 少年たちシリーズ第5作 〜 フォーリーブス・ミュージカル 「明日なき友情」 （1971年8月）
  1967年の初代ジャニーズ主演ミュージカル『いつか何処かで 〜 フォーリーブス物語』の再々演作品。
• 少年たちシリーズ第6作 〜 フォーリーブス・ライブ・ミュージカル
  星野演出事務所作品 「生きていくのは僕たちだ！」
  （昭和46年度文化庁芸術祭参加作品ミュージカル。 原作：大森晶子『十七歳の絶唱』。
  1971年10月29日＆31日：帝国劇場、12月25日＆26日：名古屋・御園座、1972年1月4日＆5日：大阪フェスティバルホール。その後、3月31日まで全国公演。 通常公演は3月31日までだが、ロッテの懸賞イベント「ロッテであいまショー」の演目としても本作が使用され、1972年5月頃までは引き続き全国で公演した。
  なお、当舞台のパンフレットは全部で3種類存在するが、その内、最初の1971年10月公演分の白黒の表紙のパンフでは、公演日程の「1971年」と「1972年」の数字が一部入れ替わって誤植されている）
• ミュージカル・コメディー 「おかしな童話」 （1972年3月）
• 僕がうたうとき！ （1972年8月、9月29日）
• フォーリーブス イン クリスマス （1972年12月24日＆25日、名古屋・御園座）
  第1部・『ミュージカル　フォーリーブス物語 〜 星に帰った若者』
  （作・構成・演出：ジャニー喜多川、振付：小井戸秀宅）
  第2部・『ヒット・ヒット・ヒット　ゴールデンステージ』
• ミュージカル　フォーリーブス物語 〜 星に帰った若者 （1973年1月 - 3月）

ステージ

• 第30回 日劇ウエスタン・カーニバル （1966年8月27日）
• 第31回 新春日劇ウエスタン・カーニバル （1967年1月21日）
• 第33回 日劇ウエスタン・カーニバル （1967年8月26日 - 9月1日）
• 第34回 新春日劇ウエスタン・カーニバル （1968年1月15日- 22日）
• 第35回 日劇ウエスタン・カーニバル （1968年5月4日- 10日）
• 第36回 日劇ウエスタン・カーニバル （1968年8月26日- 9月2日）
• 第37回 新春日劇ウエスタン・カーニバル （1969年1月14日- 21日）
• 第38回 日劇ウエスタン・カーニバル （1969年5月5日- 12日）
• ロックンロールフェスティバル （1969年6月7日、合歓の郷・ヤマハ・ミュージック・キャンプ）
  「永田英二＆ハイ・ソサエティー」名義で出演
• 第39回 日劇ウエスタン・カーニバル （1969年8月25日- 9月1日）
• 永田英二とハイ・ソサエティー　リサイタル （1969年11月3日、京都新聞ホール）
  永田のデビューシングル『あこがれ』の30万枚突破記念として行われた、初の関西リサイタル。 1日2回公演。 主催は関西アマチュア音楽文化連盟と、当時京都でアマチュアバンドのコンサートを企画・支援していた団体「AGSクラブ」による共催。 なお、「永田英二とハイ・ソサエティー」は同年10月12日に京都・十字屋四条店にてサイン会も行っている。
• 第40回 新春日劇ウエスタン・カーニバル （1970年1月15日 - 22日）
• 第41回 日劇ウエスタン・カーニバル （1970年5月2日 - 8日）
• 第42回 日劇ウエスタン・カーニバル （1970年8月25日 - 9月1日）
• 第43回 新春日劇ウエスタン・カーニバル （1971年1月15日 - 22日）
• 第44回 日劇ウエスタン・カーニバル 〜 みんなで踊ろう！ （1971年4月23日 - 29日）
• 第45回 日劇ウエスタン・カーニバル （1971年8月27日 - 9月2日）
• 第46回 新春日劇ウエスタン・カーニバル （1972年1月15日 - 22日）
• 第49回 日劇ウエスタン・カーニバル 「フォーリーブスショー」 （1973年5月4日。舞台装置：引田天功）
  出演メンバーは杉、長沢、元持、増田の4名。 この他、高橋が当イベントの音楽担当。

ディスコグラフィ

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シングル

• 不思議な恋の物語　c/w　君を奪いたい
  （両A面シングル。1971年8月21日。CBSソニー・EPIC 〔後のエピックレコードジャパン〕。 『不思議な恋の物語』の作詞は北公次 〔実際はジャニー喜多川〕。 『君を奪いたい』は高橋のソロ曲）

オリジナルアルバム

• 世界へジャンプ！　ハイソサエティ・サプライズ・プレゼント
  （1970年11月21日。CBSソニー。 フォーリーブス、ジューク・ボックスとの共演盤）

  　　　

  　　　

  • A面　
    1. 世界へジャンプ！ （作詞：寺山修司）
    2. 何かいいことありそうだ
    3. 赤とんぼ （編曲：ハイ・ソサエティー）
    4. サニー （原曲：ボビー・ヘブ、編曲：ハイ・ソサエティー）
    5. 明日に架ける橋 （原曲：サイモン＆ガーファンクル、編曲：ハイ・ソサエティー）
    6. ルシール （原曲：リトル・リチャード、編曲：ハイ・ソサエティー）
    7. 裸の少年 （原曲：ジャニーズ。詩の朗読：北公次）
    8. 質問 （作詞：寺山修司、編曲：ハイ・ソサエティー）
  • B面　
    1. エリノア・リグビー （原曲はビートルズ）
    2. ロミオとジュリエット
    3. ロシアより愛をこめて （映画『007 ロシアより愛をこめて』より） （編曲：ハイ・ソサエティー）
    4. ガラスの部屋 （原曲はペピーノ・ガリアルディで、後にお笑い芸人・ヒロシのテーマソングとしても有名になった曲）
    5. 若き悩み
    6. 世界へジャンプ！ （作詞：寺山修司）

• ハイソサエティー・ファースト・ヒット・アルバム　不思議な恋の物語 ／ ハロー・ハロー・ハロー
  （1971年11月21日。CBSソニー・EPIC。 シカゴ、ドアーズ、ビートルズなどのカバー曲も収録）

  　　　

  　　　

  • A面　
    1. ぼくらに微笑を （原曲はシカゴ）
    2. クエスチョンズ67／68 （原曲はシカゴ）
    3. 長い夜 （原曲はシカゴ）
    4. ホエン・ザ・ミュージックス・オーバー （原曲：ドアーズ、編曲：高橋洋一）
    5. 涙の乗車券 （高橋のソロ曲。原曲：ビートルズ、編曲：高橋洋一）
    6. アイ・リメンバー （原曲はジャニーズ、編曲：高橋洋一）
  • B面　
    1. ハロー・ハロー （原曲はストーミー・ペトレル）
    2. 恋のかけひき （原曲はハミルトン・ジョー・フランク・アンド・レイノルズ）
    3. 愛はそよ風
    4. 太陽の沈む街へ
    5. 嘆きの星座
    6. 不思議な恋の物語 （作詞：北公次 〔実際はジャニー喜多川〕）

客演アルバム

• フォーリーブス・ヤング・サプライズ　少年たち 〜小さな抵抗〜 （フォーリーブスのアルバム。1969年12月5日。1974年再発）
• 夏の嵐 〜第1章 光 ／ 第2章 影〜 （フォーリーブスのアルバム。1970年8月1日。1974年再発）

オムニバスアルバム

• アーリーシリーズ　アーリー70's メイル・アイドル・コレクション （1997年9月21日。CD。全21曲）
  ソニーの ’70年代の男性アイドルの曲を集めたコンピレーション作品で、ハイ・ソサエティーの曲は『不思議な恋の物語』、『君を奪いたい』の2曲を収録。

DVD

• The Coca-Cola TVCF Selections ’62〜’86 （2009年8月26日）
  1968年にフォーリーブスのバックバンドとして出演したコカ・コーラのCMが収録されている。

外部リンク

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• マルベル堂　

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出典：フリー百科事典『ウィキペディア （Wikipedia）』より改訂
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