叶屋博基

　　　　

叶屋博基（かのやひろき、1966年4月11日 - ）は、東京都日野市出身の実業家。かつてジャニーズ事務所に所属していたジャニーズJr.。 シブがき隊の「幻のメンバー」とも呼ばれている人物。日野市立日野第三中学校卒業。

1 来歴
　　

1.1 仙八関連エピソード

2 人物

3 主な出演
　　

3.1 テレビドラマ
　　

3.2 バラエティ番組
　　

3.3 映画

来歴

TBSドラマ『2年B組仙八先生』に生徒役で出演。まだシブがき隊に「仙八トリオ」という俗称も付く以前に、「仙八悪ガキ4人組」などと呼ばれながら、薬丸裕英、本木雅弘、布川敏和と共に、4人で雑誌やアイドル番組に登場していた。アイドル雑誌『マイアイドル』の1981年8月号では、ひかる一平の周りを4人で囲んで表紙まで飾った。そのため、ファンの間では“幻の4人目のシブがき隊”と呼ばれている。

　　
しかし、1981年初夏から4人組ではなくトリオとして売り出されるようになり、叶屋はトリオから外されるだけでなく、ドラマ自体からも何の前触れも無く、第24話（1981年10月23日放送）を最後に突然降板させられてしまった。
その理由として、表向きには「他の3人に比べて叶屋だけ年齢が1歳下の中学3年生で、本当の学校の方が忙しくなったため」とされていたが、一方では、「楽屋でのシンナー遊びをスタッフに見付かったために降板させられることになった。もしこの一件が無かったら、本来は布川ではなく叶屋を含めた3人でトリオを結成するはずだった」とも言われている。もしも叶屋が正式にシブがき隊のメンバーになっていたとしたら、通常に考えれば「カックン」の愛称で人気を博すはずであった。

仙八関連エピソード
　　　
　　　
1. 当ドラマでは同じく生徒役だった俳優・川原田新一（西野公一役）も、やはり何の前触れも無く第14話（1981年8月7日放送）を最後に、不自然なほどに忽然と姿を消している。
  川原田はジャニーズ事務所のタレントではなかったが、主役級の不良役だったこともあり、ジャニーズ4人組と一緒になって頻繁に雑誌に登場していた人物だった。
  また、泉田太役の井上弘之も、川原田と同じくジャニーズ勢に混じって雑誌に取り上げられていた人物。『マイアイドル』の1981年7月号では、薬丸、本木、川原田、そして井上の4人組で「ツッパリBIG４」として掲載されている。
  川原田の降板理由については、
  「ドラマの第14話で薬丸裕英と乱闘するシーンの撮影の際、リハーサル中に2人とも本気になってしまい、スタッフの制止も聞かずに流血するまで殴り合うという喧嘩騒動を起こしてしまった。本来ならば喧嘩両成敗のはずだが、薬丸は当時から既に人気があり売れ筋だったため、川原田だけがこの件で降板させられることとなった」
  などとよく言われ、タレントの松村邦洋も1996年の著書『デブの真実』や、ラジオ番組『松村邦洋のオールナイトニッポン』にてこの騒動を語っているが、そんな騒動の事実は無い。川原田と薬丸はむしろ、互いの家に泊り合う程に親しい関係だった。
  真の降板理由は、小学5年時からリーゼントパーマ（通称：リーパー）をかけ続けたり、中学時代に愚連隊や竹の子族に入り、高校入学時から一人暮らしを始め、私生活でも様々な非行に走っていた川原田の家には、自然と悪友が溜まるようになっていた。その中の一人の母親が、TBSテレビに「うちの子が、おたくのドラマに出演してる川原田新一の家に入り浸ってしまい、帰って来ない！」と苦情を入れた。この苦情で川原田の素行不良が問題視され、降板させられることとなった。以降、川原田はTBSテレビ自体も出入り禁止となった（川原田本人が2019年10月22日のトークイベントにて告白）。川原田の家によく泊まっていた人物の中には近藤真彦の実弟も居り、一度近藤から、「うちの弟に悪いことばかり教えてくれてありがとう」と嫌味を言われたこともあった。なお、川原田は1980年放送のテレビドラマ『ピーマン白書』（フジテレビ）の時も、スタッフと揉めてレギュラーを降ろされている。
  他には、高部知子の有名なニャンニャン写真（1983年3月にベッドで裸体に布団を掛けた状態で煙草を咥えた中学3年・15歳時の写真）が週刊誌『FOCUS』（1983年6月24日号）に売られたきっかけも、川原田であった。発端は、1983年に高部が川原田とテレビドラマ『積木くずし～親と子の200日戦争～』の台詞合わせをするために、川原田の家に訪問。そのことを知ってヤキモチを妬いた高部の男友達（当時18歳）が怒り、写真を持ち込むこととなった（同じくトークイベントにて告白）。以降、少年は他の出版社にも、高部とのキス写真や、高部からの手紙、「なかなか感じちゃった」などと高部が少年に対して語っている録音テープを次々に売り込み、芸能誌や女性週刊誌が競うように掲載。一大スキャンダルとなった（『微笑』1983年7月16日号など）。この事件によって高部は、全てのレギュラー番組を降板、CMも中止、通学していた堀越高校も無期停学となった。騒動直後の1983年7月10日公開の映画『ヘッドフォン・ララバイ』に含まれていた高部と本木雅弘のキスシーンも、不純異性交遊のイメージを強調してしまうと懸念され、急遽カットされた。なお、この少年は同年9月4日に、茨城県東茨城郡桂村（現在の城里町）の林道で、自動車の排気ガスを使って自殺している。
  芸能界引退後の20歳前後は、新宿歌舞伎町のホストクラブ「愛本店」でホストに。
  その後、東京都立川市の持ちビル「亜登夢企画ビル」にて、ガールズバー「FUNNY'S BAR 乱〇らんまる」（2015年5月より「Mix Show Girs Bar 乱〇らんまる」）をオープン。以降、FUNNY'S BARグループとして、立川にガールズバー「FUNNY'S BAR 郭くるわ」、拝島駅前にもガールズバー「FUNNY'S BAR 乱〇らんまる拝島店」→「Girls Bar Lounge 遊」をオープンした。
  更に立川市で「A's GROUPエースグループ」を立ち上げ、複数の飲食店も経営するようになる。（「十割そば　孝寿庵なりすあん」→「呑み喰い処　孝寿なりす」、カラオケ居酒屋「昭和歌謡道場アトム」など）。
  2010年、突如オフィシャルサイトを開設。「川原田新一が語る芸能界　30年の時を越え真実を告白！多くの仲間達と裏切られた真実！」と題したコンテンツを公開する準備をしていたが、実現する前にサイトごと消滅。その一方で、布川敏和のブログに「たまには飲みましょう」といったコメントを残したり、ガールズバーのブログにも1度だけ登場した。[7]
  その後、SNSも開始し、レンタルスタジオ「A's Studio」、ダンススクール、芸能事務所「A's Entertainment」（川原田自身も所属）、劇団「劇団エース」などもA's GROUPで手掛けるようになった。
  2019年8月7日、CDシングル『tsubuyaki』を自主リリースし、24年ぶりに音楽活動を再開。
  2020年4月19日、ブログ「川原田新一のガツンと行ってみよう！」を開設。
  2020年12月19日より、平本淳也と松本邦彦のラジオ番組『YOKOHAMA湾岸スタァ』（横浜マリンエフエム）にてレギュラーコーナー「川原田新一の青春レジェンド」を担当。以降、他局でも自身のラジオ番組を持つようになる。
  2023年3月、桜井はやとと共に「劇団かわざくら」を設立。
  同年11月2日と12月7日放送のラジオ番組『ヤギっちの伝えたい言葉 in 川越』（小江戸FM）にゲスト出演。
  同年11月12日、旧友の一条聖矢と共に歌謡ショー開催。
2. 叶屋の母校である日野市立日野第三中学校の1学年後輩には、奇しくも『2年B組仙八先生』に第28話から転校生役で出演した峰岸大地（当時「劇団ひまわり」所属）が居た。
  　　　
  他にも同中学には、叶屋の3学年先輩に、後に俳優となる吉田鋼太郎、そして叶屋の1学年後輩には、峰岸だけでなく、後にアイドル歌手としてデビューする松尾久美子も居た。
3. 1983年4月1日に放送されたバラエティ番組『桜中学大音楽会～金八新八仙八貫八と138名の卒業生達』には叶屋も出演し、シブがき隊の3人との再会共演を果たした。しかし川原田はやはり出演していない。
4. 1984年4月6日には『2年B組仙八先生スペシャル～もう高校へは行かない・今44人に1人は高校中退！』が放送されたが、この時は叶屋も川原田も出演していない。
  なお、当スペシャル版で主役を演じた生徒役の大嶋一郎（松本賢三役、町田市出身）は、芸能界引退後に最大手の広告代理店「電通」に入社したが、連日の長時間労働によりうつ病を発症し、1991年に首吊り自殺。大嶋の両親は電通に対して損害賠償を求め、「電通過労死裁判」として大きな話題となった。判決は電通側の1億円敗訴。
5. これら複数の要因が絡んでか、『2年B組仙八先生』は再放送は何度かされたものの、ソフト化は一切されていない。
6. 仙八先生の共演者である戸張雅仁（加治至役。後に社交ダンサーに。 2000年代後半に数年間だけ五反田のラーメン店「らーめん将」の店主）を介し、叶屋は布川敏和とは交流が続いている。
7. 2010年10月13日、生徒役OBの布川敏和、叶屋博基、本田恭章、戸張雅仁、斎藤利和、岩崎法丈、井上弘之、工藤麻子、山中圭子、永井由里子の10名で同窓会を開催。その時の集合記念写真は、布川のオフィシャルブログとGREEブログの両方で公開された。
8. 2011年3月、東日本大震災支援プロジェクトとして発足された「POWER NIPPON PROJECT」に、元・シブがき隊の3人と、かつての仙八仲間である三田寛子が一緒に連名し、義援金を募る活動を行った。
  そして他の仙八仲間もこれに賛同し、叶屋博基、本田恭章、戸張雅仁、川島麻子（旧姓：工藤）、永井由里子、安岡和代（旧姓：石川）、近藤結花子（旧姓：井上）、永山三枝（旧姓：中井）、粕谷まゆみ、中川美加、田中弥生（旧姓：最上）、中山佳子（旧姓：杉山）、山中圭子、岩本宗規、岩崎法丈、斎藤利和、長谷川誉、梅山明彦、井上弘之の計19名で寄付協力をした。

1980年代後半に、ディスコ「マハラジャ」でDJとして活動。
1991年3月19日、目黒区鷹番にて不動産会社「株式会社パリスホーム」を設立（後に品川区東五反田に移転）。代表取締役社長を務める。　その後、貿易会社の社長にもなる。
30歳だった1996年10月、第41回衆議院議員総選挙にて、所属党派「自由連合」から茨城6区に出馬するも落選。獲得票数は1,516票だった。
1999年10月4日、東京都大田区を中心にして訪問介護や高齢者共同住宅などを扱う医療コンサルティング会社「株式会社クリオス」を、品川区西五反田に設立。代表取締役社長を務める。
2000年代にはニューヨークでも仕事をしていた。
2002年、ヤクザ映画『組葬 -KUMISO-』に端役で出演。
2004年9月17日、上記の株式会社クリオスと同住所にて、「特定非営利活動法人（NPO法人）全国在宅医療振興会」を併設。代表を務める。
2000年代後半、港区麻布十番のアミューズメント会社「株式会社コモンウェルス・エンターテインメント（2016年9月に「株式会社 Nuts」に改称）」の大株主として名を連ねる。
2006年、飲食店経営会社「株式会社フューチャー・ダイニング」を、港区南麻布に設立。
（後に西麻布の星条旗通り → 六本木の順で移転）
2009年5月、株式会社クリオスが、小規模多機能型居宅介護施設「ほほえみサロン品川宿」を北品川で開設。
2010年11月22日、株式会社フューチャー・ダイニングの会社住所と同じ西麻布の星条旗通りのビルの2Fに「やき肉かのや」をオープン。 [1]、 [2]
2010年代前半、医療コンサルティング会社「株式会社クリオス」、および「特定非営利活動法人（NPO法人）全国在宅医療振興会」が、東京都港区白金台に移転。
2012年6月、代表取締役社長を務めていた品川区の不動産会社「株式会社パリスホーム」が「株式会社ベストパートナー」に社名変更。同時に叶屋は社長職をスタッフに譲り、経営から退いた。
2010年より「大阪焼肉・ホルモンふたご」をチェーン展開する「株式会社 FTG Company」と、叶屋が経営するフューチャー・ダイニングがフランチャイズ契約し、2013年8月8日にオープンの「大阪焼肉・ホルモンふたご川崎店」と、同年12月13日オープンの「大阪焼肉・ホルモンふたご恵比寿店」の経営を開店時から請け負う。
なお、焼肉チェーン「ふたご」については、2019年5月21日午前10時頃に「ふたご」の配送トラックが雨の新橋で信号無視をし、派手な交通事故（過失運転致傷）を起こしたことでテレビ報道され、話題となった。
2010年代後半に、フューチャー・ダイニングの社長職を退任。
コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の影響を受け、西麻布の「やき肉かのや」が2020年5月30日をもって閉店。

人物

愛車はベントレー。
布川敏和のブログ（2011年5月2日付、同年10月5日付、 2013年8月8日付、 2015年12月20日付）と、川原田新一の2020年5月31日付のブログに叶屋の近影が掲載されている。

出演作品

テレビドラマ

2年B組仙八先生（1981年4月17日 - 10月23日、TBS）

バラエティ番組

桜中学大音楽会～金八新八仙八貫八と138名の卒業生達（1983年4月1日、TBS）

映画

組葬 -KUMISO- （2002年11月2日、アースライズ）

出典：フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より改訂
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