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「アイドルワンダーランド」

   


「アイドルワンダーランド」(通称:アイワン)は、1987年3月4日に原宿・竹下通りにオープンした少女向けテーマパーク&ショッピングモール。 オープン当初は原則として男子禁制だった。 2007年に閉館。




データ

  • 正式名称 : 原宿アイドルワンダーランド

  • テーマ : 『不思議の国のアリス』、夢の館。 外観もお城風の建物。

  • キャッチフレーズ : 「時計を止めて、夢へ寄り道しませんか。」

  • 当時の所在地 : 渋谷区神宮前1-15-2
       

  • 設計 : 大杉喜彦建築綜合研究所
  • 施工 : 西武建設
  • 構造 : SRC造、地上2階、地下2階
  • 面積 (敷地:299.39u、建築:174.23u、延べ床:718.40u)
       

  • オープンセレモニー : 1987年3月3日 (火曜日)
  • オープン日 : 1987年3月4日 (水曜日)
  • 開国記念日 : 毎年3月3日

  • テーマソング : 少年隊の曲『STRIPE BLUE』 (オープンセレモニーと同じ1987年3月3日の発売)

  • 出資者 : 津川雅彦

  • プロデュース : DCブランドの「BA-TSU」

  • 協力 : ジャニーズ事務所


内包していた店舗

※ 1987年3月のOPEN時の店舗数は18店舗。
  1. アイドルワンダーランド (1F)

      レンチキュラー製のポストカード


      下敷き

  2. アイドルワンダーランドスタジオ (B1F)

  3. koe:rキオール 
      少年隊グッズの店。B1F。短期間で閉店。 事実上2番目の「ジャニーズショップ」。 店内の壁には植草克秀のサインが書かれていた。
      koe:rの服を手掛けたのは、DCブランド「BA-TSU」創業者の松本瑠樹。



  4. バツ・クラブ (1F)
  5. アイス・グレイ (1F)
  6. マリー・ルー (1F)
  7. レーヌ・クロード (1F)
  8. プー・ドゥ・ドゥ (1F)
  9. ピーナッツ・ボーイ (2F→B1F。秋元康プロデュースの店)
  10. メゾ・ピアノ (2F)
  11. オゾン・コミュニティ (2F)
  12. ホッツ (2F)
  13. エンジェル・シャワー (2F)
  14. ミクサージュ (2F)
  15. シー・ホース・クラブ (B1F)
  16. TVカンパニー (B1F)
  17. ハニー・ボーンズ (B1F)
  18. ALICE'S BARアリスバー (B2Fの喫茶店。この店のショップカードはアイワンの入館パスポートにもなった)
  19. FANKS (B1F。TM NETWORKの店)
  20. グラン・パパ (津川雅彦のおもちゃ屋)
  21. セイコ・リトル・ハート (松田聖子の店)
  22. パルピティエ (浅香唯の店)
  23. 梅宮辰夫漬物本舗
  24. ライブハウス 「原宿RUIDO」 (1989年12月にB2Fにオープン。2007年3月11日で閉店)
  25. 他多数・・・


入館システム

  • 原則として男子禁制。(後にこの原則は消失)

  • 女性にも入館の条件があり、オープンしたての頃は、少年隊のシングル『STRIPE BLUE』の中に封入されていた見開き型の招待状(最初の1回限り有効)が無いと入館できなかった。



      (少年隊のイラストは漫画家・よしだ☆かおるの作品)

  • 招待状が無い者は、1987年3月一杯は、アイワンの入り口にいるトランプカード柄のユニフォームを着た門番(ジャニーズJr.や一般男性が扮し、5〜6名配置されていた)の耳元で、「三月うさぎを見つけました」と囁けば、入館許可の丸型ビニール製レンチキュラーバッジを貸して貰えた。 同年4月からは、門番を相手にジャンケンをし、勝てば入館OKとなった。(ただしジャンケンに負けた場合であっても、結局は入館OK)

  • 入館する際には「アイドルワンダーランド ALICE CLUB」の会員になる必要があった。 会員には当日に無料でなることができ、約2週間後に、自宅に冊子と会員証が郵送された。

      (ALICE CLUB 入会申込書)


      (ALICE CLUB 会員証)

  • 毎週土曜日だけは会員にならなくても女性はフリーパスで入館OK。

  • 毎月末日だけは男性もフリーパスで入館OK。

  • 会員の同伴者ということであれば男女問わずにいつでもフリーパスで入館OK。

  • この他、地下2階にあった喫茶店「ALICE'S BARアリスバー」のピンク色のショップカードが、アイワンの入館パスポートにもなっていた。


エピソード

  • オープン日の前日の1987年3月3日にはオープニングセレモニーが行われた。

     参加者
    • 津川マー殿下 - 出資者の津川雅彦
    • 松本瑠樹総理大臣閣下 
        松本瑠樹るき。 男性。 1971年にDCブランド「BA-TSU」を創業したデザイナー、プロデューサー。 「オールファッションアート研究所」代表。 世界的なポスター収集家。 2012年3月13日に逝去。 65歳没。
    • 騎士ナイト - 少年隊
        3人は、建物の周りを囲った大きな赤いリボンをテープカットした。
    そして3月3日の夜には、多数の業界人や関係者を招いた前夜祭も開催された。

  • 当時の現役ジャニーズJr.がスタッフとして働いており、ファンの間で彼らは「アイワントリオ」の俗称で呼ばれた。

  • 建物の目の前の坂道は、アイドルワンダーランドによって「アイドル坂」と命名されていた。

  • アイドルワンダーランド内で「全国美男子コンテスト」を開催。 その際、当時ジャニーズJr.だった橋本久良生がジャニーズ事務所からの要請で参加した結果、全国からの応募総数、約3,000名の中から、数十名の選抜メンバーに選ばれた。 しかし合格者に対するダンスレッスンが始まると、橋本はすぐに辞退してしまった。
    残ったメンバーの中から11名の有志が、1988年2月14日に「幕末塾」を結成 (ただし1名はアクロバットの練習中に転落事故により死亡)。 彼らはアイドルワンダーランドでスタッフとしてアルバイトをしながら、同年5月にフジテレビ主催の『ナイスガイ・コンテスト』にグループで出場し、準優勝、特別賞を受賞 (優勝は吉田栄作)。 翌1989年4月26日、秋元康のプロデュースでCDデビューした。

  • 1989年12月、ライブハウス「原宿RUIDO」が地下2階にオープン。
     

  • 1990年6月9日、原宿RUIDOにて女性アイドルグループ「東京パフォーマンスドール」の定期公演「Dance Summit」がスタート。

  • 2002年、原宿RUIDOが大規模な改装を行い、リニューアルオープン。
     

  • 2007年3月11日、原宿RUIDOが閉店。

  • 2007年、アイドルワンダーランドが閉鎖。 同年中に建物も解体。
        

  • 2010年、同地に「神宮前115ビル」が完成。 同年12月27日より、同ビルにて「ニコニコ本社」がオープン。
      
    ただし2014年1月3日で原宿での営業を終了。 同年10月18日よりニコニコ本社は池袋P'PARCO地下1・2階に移転。
    その後、神宮前115ビルにはアパレルショップの「2.5 SPINNS」が入居した。

  • 2020年4月29日、地下1階部分に、RUIDOグループのライブハウス「原宿RENON」がオープン。 同日のこけら落とし公演は清春が行った。

  • 2022年7月1日、原宿RENONが「原宿RUIDO」に改称し、かつての名称が復活。


関連項目








作成日:2011年7月9日

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