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飯野おさみ

  


飯野 おさみ(いいの おさみ、本名:飯野修實〔読み同じ〕、1946年8月23日 - )は、愛知県渥美郡(後の田原市)生まれ、東京都渋谷区幡ヶ谷育ちの俳優。 1974年には「飯野修実」名義でも活動。 「劇団四季」所属。 愛称:オチャミ、チャミ、イノちん。 身長:167cm、体重:60kg、血液型:A型。 8人兄弟の末っ子 (兄4人、姉3人)。
生年月日を公表しているジャニーズ事務所在籍経験者(タレント)の中では、最も早く生まれた人物。
なお、ジャニーズ事務所の歴代女性タレントで最も早く生まれた人物も、同じく「飯野」姓 (飯野矢住代)。




所属事務所

  1. 新芸能学院 「芸研ジャニーズ」 (1962年3月 - 1964年7月)
  2. ジャニーズ事務所 (1964年6月29日 - 1967年12月31日。当初は渡辺プロダクションとも業務提携)
  3. 渡辺プロダクション (1968年 - )
  4. 劇団四季 (1972年 - 。1977年には雪村いづみが代表を務める芸能事務所「リボンミュージックオフィス」にも並行して所属)


ジャニーズ時代の参加ユニット



学歴

  1. 渋谷区立幡代小学校
  2. 渋谷区立代々木中学校
  3. 東京都立農業高等学校
  4. 日本大学芸術学部演劇学科


来歴

  • 1962年4月、アイドルグループ「ジャニーズ」を結成。 1964年11月5日にレコードデビュー。

  • 1967年12月31日、ジャニーズが解散。 同時にジャニーズ事務所からも退所した。

  • その後は渡辺プロダクションに移籍し、1968年8月、木の実ナナとのデュオ「ナナとおさみ」で再レコードデビュー。

  • 1970年よりアメリカのロサンゼルスに留学し、毎日4つのレッスンを受けてミュージカルを学ぶ。 そして1971年4月1日から1972年1月10日まで、ダンスのインストラクターも務めた。

  • 1972年に帰国。 同年に劇団四季のミュージカル『アプローズ』のオーディションに合格し、同劇団に入団。ミュージカル俳優へと転向した。 なお、この『アプローズ』で共演した雪村いづみと恋仲になり、同棲生活を送っていた時期もあったが、後に劇団四季の元女優・末次美紗緒と結婚。 子供を2人もうけるものの、その後離婚し、一般女性と再婚した。

  • 2023年10月、ジャニー喜多川の性的児童虐待問題を受け、浅草の「マルベル堂」が自主規制により、性犯罪者「ジャニー喜多川」を想起させる名称のグループだとして、飯野も写っている「初代ジャニーズ」の生写真のネット上での販売をすべて禁止にする。[1]


人物、エピソード

  • 代々木中学校時代はマラソンの選手で、渋谷区の大会で3位になった。

  • 後輩グループのフォーリーブスとの仲が非常に良く、再結成後のフォーリーブスのコンサートにも度々駆けつけていた。

  • 長女は「劇団四季研究所」出身のタレント・飯野めぐみ (本名:飯野愛。1980年4月1日生まれ。B型。愛称:いいめぐ)。 次女は「劇団四季」出身の歌手で、バンド「AWA」のメンバー、更に日本エステティック協会認定エステティシャン、メイクアップアドバイザーでもある飯野歩 (あゆみ。1982年07月31日生まれ。B型)。 いずれも末次美沙緒との間にもうけた子供。 そして甥が、音楽アーティストの山口裕介
    なお、飯野めぐみは、2017年6月27日に役者仲間の上原理生のFacebookアカウントに寄せたコメントで、舞台公演後の出待ち客の存在が煩わしいと吐露したことで一気に炎上騒ぎとなり、ネット上で話題となった。 この騒ぎに対してめぐみは、同年6月30日付の自身のブログにて、長文で弁明した。 また、めぐみは2017年5月〜6月の舞台『パレード』にて岡本健一、2019年2月17日放送の単発ドラマ『棟居刑事の黒い絆』では東山紀之と共演している。


主な出演作品

バラエティ番組

  • シオノギ・ミュージックフェア ’67 (1967年12月18日、フジテレビ) 中谷良、上月晃、木の実ナナと共にゲスト出演
  • 新春リズムパレード (1969年1月3日、NHK総合) 木の実ナナと共演
  • あなたのメロディー 〜NHKホールで録画〜 (1969年3月16日、NHK総合) 木の実ナナと『二人で歩こう』を披露
  • ひるの軽音楽 (1969年5月15日、NHK総合) 木の実ナナと『カム・トゥー・ダンス』、『アシ・アシ』を披露
  • あなたのメロディー 〜NHKホールで録画〜 (1969年5月25日、NHK総合) 「ナナとおさみ」名義で『夏の日の君』を披露
  • 歌はともだち 「この世はリズムだ」 〜NHKホールで録画〜 (1969年5月30日、NHK総合) 木の実ナナと共演
  • あなたのメロディー (1969年11月23日、NHK総合) 「ナナとおさみ」名義で『ふたりは恋人』を披露
  • ワンツー・どん (1974年5月1日 - 1975年3月12日、NHK教育、小学校1年生向けの学校放送、教科:音楽)
      歌のお兄さんとして 「飯野修実」 名義で出演。 途中から 「飯野おさみ」 名義に変更。
  • 昭和50年度 NHK全国学校音楽コンクール最優秀校演奏会 (1975年11月3日、NHK総合) いづみ朱子と共に司会
  • 連想ゲーム (1976年1月10日、NHK総合)
  • 夜のヒットスタジオ (1976年7月19日、フジテレビ)
      あおい輝彦が『あなただけを』を歌う際、中谷良と共に応援ゲストとして駆けつけた。 そして3人で即興で、ジャニーズのヒット曲『太陽のあいつ』をワンコーラスだけ披露した。
  • スタジオからこんにちは 「“こどもミュージカル”と“空白のカンバス”ほか」 (1977年8月14日、NHK総合)
  • 森田一義アワー 笑っていいとも! (1987年5月11日、フジテレビ) 「テレフォンショッキング」ゲスト

テレビドラマ

連続ドラマ

  • てなもんや三度笠 (ABCテレビ)
    • 第104話 「岡山の団子」 (1964年4月26日)
    • 第178話 「七尾軍艦所」 (1965年9月26日)
    • 第274話 「江尻の野心家」 (1967年7月30日)
  • 太陽のあいつ (1967年6月22日、TBS)
      第9話「スタントカー大混乱 ! !」に、スタントマン志望の若者・修役でゲスト出演。 ドラマ主題歌『太陽のあいつ』もジャニーズが歌唱。
  • 残像 (1973年10月1日 - 12月28日、TBS)
  • 警部マクロード (1975年1月25日、NHK総合) 第4話「コロラド大追跡」にてジョン・デンバーが演じるデューイ役で声優出演

単発ドラマ

  • へそまがりに突撃! (1965年7月3日、日本テレビ・日産スター劇場、原作:藤島泰輔
  • おもろい男 (1966年5月21日、NHK総合)

映画

  • 下町の太陽 (1963年4月18日、松竹)
  • やぶにらみニッポン (1963年12月1日、東宝)
      “日本テレビ『味の素 ホイホイ・ミュージック・スクール』に出演する木の実ナナのバックダンサー役”としてエキストラ出演
  • あの雲に歌おう (1965年1月15日、東映) 夏目役。 スリー・ファンキーズの長沢純と共演。
  • 青春大統領 (1966年4月27日、日活。主演:石原裕次郎。振付:山田卓)
  • クレージー黄金作戦 (1967年4月29日、東宝。振付:小井戸秀宅)
  • 君は恋人 (1967年11月3日、日活)

ステージ

  • 日劇 夏のおどり (1968年6月30日 - 8月25日、日本劇場) 木の実ナナとの共演
  • 日劇 夏のおどり (1969年7月2日 - 8月24日、日本劇場) 再び木の実ナナとの共演
  • あおい輝彦 ラブリー・コンサート (1976年10月4日、中野サンプラザホール)
      中谷良、北公次、JJSと共にゲスト出演。

舞台

  • スカーレット 風と共に去りぬ (1970年1月2日 - 3月29日、帝国劇場)
  • 少年たちシリーズ第2作 〜 ミュージカル ’70 「少年たち 〜完結篇〜」
      (1970年5月30日&6月1日、日生劇場)

  以下は劇団四季作品

  • アプローズ (1972年 - 1973年、1982年) ドゥエインフォックス役。 雪村いづみと共演。
  • ロック・オペラ イエス・キリスト=スーパースター
      (1973年6月19日 - 7月6日、中野サンプラザホールのこけら落とし公演、訳詞:岩谷時子) イスカリオテのユダ役
  • 王様の耳はロバの耳
      (1973年:主演・王様役、1977年:床屋役、1978年:床屋役、作:寺山修司、音楽:いずみたく、振付:山田卓)
        1973年にNHKホールで「NHKこどもミュージカル」として公開収録された公演が同年8月11日に、そして、1978年に同じくNHKホールで公開収録された公演が同年8月12日と13日の2日に分けて、それぞれNHK総合にて放送された。
  • ウエストサイド物語 (1974年、1977年9月、1978年 - 1979年、1986年、1994年 - 1995年) リフ役
  • 青い鳥 (1976年) 犬のチロー役
  • 冒険者たち 〜 ガンバとその仲間 (1976年、日生劇場、振付:山田卓) 主演・ガンバ役
  • ユタと不思議な仲間たち (1977年:主演・ユタ役、1990年:ゴンゾ役)
  • カッコーの巣をこえて (1978年)
  • モモと時間泥棒 (1978年) ジジ役
  • コーラスライン
      (1979年 - 1982年:マイク役、 1985年、1987年、1991年、1993年:マイク & 演出家・ザックの2役、 1995年、1999年、2000年、2004年 - 2006年、2010年:演出家のザック役)
  • 人魚姫 (1979年) 王子役
  • 赤毛のアン (1980年) ギルバート役
  • オリバー (1981年) ドジャー役
  • 小公子 (1981年)
  • 嵐の中の子供たち (1981年)
  • エビータ
      (1982年、1983年、1987年、1988年:チェ・ゲバラ役、 2006年8月24日 - 9月18日:四季劇場「秋」にてマガルディ役)
  • 魔法をすてたマジョリン (1982年)
  • CATS
      (1983年11月11日 - 1985年:ミストフェリーズ役、1986年 - 1999年:マンカストラップ役、2001年:スキンブルシャンクス役)
  • ドリーミング (1985年11月15日 - 1986年2月28日、青山劇場のこけら落とし公演、振付:山田卓)
      ミュージカル『青い鳥』を改題したもの。 犬のチロー役。 畠山昌久と共演。
  • 35ステップス
  • ジーザス・クライスト=スーパースター (イスカリオテのユダ役)
  • ジョン万次郎の夢
  • マイ・フェア・レディ
  • マンマ・ミーア (ハリー・ブライト役)
  • 夢から醒めた夢 (アンサンブル役)
  • 王子とこじき (2002年、2007年) 2002年:ジョン・キャンティ役、2007年:ユーゴー/ヘンリー八世役
  • ハムレット (ストレートプレイ。2003年) オズリック/劇王役。 末次美紗緒と共演。
  • アイーダ (2003年 - ) ゾーザー役
  • ウィキッド (2007年) オズの魔法使い役
  • リトルマーメイド (2013年4月7日 - ) 宮廷音楽家でカニのセバスチャン役
  • The Bridge 〜歌の架け橋〜 (2021年1月10日 - )


ディスコグラフィ

シングル

  • 最高なのさ c/w サマー・アフタヌーン (1968年8月) - 木の実ナナとのデュオ「ナナとおさみ」名義
       
  • メケメケ波止場 c/w ピロピロ天国 (1969年8月) - 同じく「ナナとおさみ」名義
      A面曲の原曲はフランスの歌手・Gilbert Bécaud(ジルベール・ベコー)のシャンソン曲『Mé Qué Mé Qué』で、丸山明宏(後の美輪明宏)も1957年に『メケ・メケ』のタイトルでカバーした。 B面曲の原曲はジルベール・ベコーの『Pilou...Pilou...Hé』。

オムニバスEP

  • よい子に育つ「こどものための百科」 うたとリズム 4 (リリース年不明、世界文化社)
      オムニバスの童謡EP。 飯野は『おもちゃのチャチャチャ』を歌唱。
  • よい子に育つ「こどものための百科」 うたとリズム 7 (リリース年不明、世界文化社)
      オムニバスの童謡EP。 飯野は『5ひきのこぶたとチャールストン』を歌唱。


書籍

  • 松島トモ子★ともだちの詩 〜FM東京ステレオ歌謡バラエティーより〜
      (松島トモ子 著、1976年11月、ルック社) 飯野と松島の対談を収録

雑誌

  • 週刊明星 (1965年2月7日号、集英社)
      「特報 ジャニーズに進学問題の悩み ― 真家ひろみ、飯野おさみが大学受験!」
  • 週刊平凡 (1968年8月1日号、平凡出版) - 「木の実ナナと飯野おさみ結婚か」
  • 週刊平凡 (1969年1月9日号、平凡出版) - 「一九六九年の仲よしカップル - 飯野おさみ・木の実ナナ」
  • 若い女性 (1969年2月号、講談社) 木の実ナナと共にモデル掲載
  • 週刊平凡 (1972年6月22日号、平凡出版) - 「飯野おさみがアプローズで注目」
  • NOW (No.22 冬の号、1973年12月、文化出版局)
  • 婦人倶楽部 (1974年4月号、講談社) - 「そしてまた愛は新しく 雪村いづみ・飯野おさみ」
  • 週刊明星 (1978年11月19日号、集英社) - 「雪村いづみが吐露した飯野おさみとの恋」
  • 微笑 (1978年11月25日、祥伝社) - 「雪村いづみ・飯野おさみ訣別告白 「私は恋が生きがい」「僕は子供が・・・」同棲6年の果てに崩壊」
  • 週刊明星 (1979年2月4日号、集英社) - 「飯野おさみ、末次美紗緒が電撃婚約」
  • 週刊明星 (1979年3月18日号、集英社) - 「飯野おさみ、末次美紗緒が挙式」
  • 週刊明星 (1979年9月16日号、集英社) - 「飯野おさみ、末次美紗緒夫妻に赤ちゃん」
  • 週刊明星 (1980年1月20日号、集英社) - 「幸せカップル総登場! 飯野おさみ・末次美沙緒」
  • テアトロ (1984年2月号、カモミール社) - 「CLOSE UP 飯野おさみ」
  • 週刊宝石 (1986年12月5日号、光文社) - 「美人の奥さん 飯野おさみ」


外部リンク








出典:フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia)』より改訂
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