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ジューク・ボックス



ジューク・ボックスは、ジャニーズ事務所に所属していた1970年代の男性アイドルグループ。 略称:ジューク、J・B。 1969年9月1日結成。 1974年消滅。
「ジューク・ボックス」の名前は元々、1969年初頭頃からジャニーズJr.全体に対する別称として使われていたが、選抜メンバーによって正式にグループ化された。
メンバーの脱退・加入が非常に激しく、メンバー構成は実に13期に分かれる。
弟分ユニットは「ジューク・ボックス・ジュニア」(正確にはユニットではなく、やはり当時のジャニーズJr.全体を指す別称)。


 


メンバー

  • 小谷典由 (こたに つねよし。途中から小谷純。 1期〜13期)

       

  • 風間忠芳 (かざま ただよし。 7期〜13期)

       


脱退メンバー

  • 浅井あきら (10期〜12期)
      後の「葵テルヨシ」。 1972年12月〜1973年3月の『ミュージカル フォーリーブス物語 〜 星に帰った若者』、1973年4月『フォーリーブス エキサイティングショー』にて参加。

  • 小坂まさる (12期のみ)
      1973年4月『フォーリーブス エキサイティングショー』にて参加。

  • 亜井じょう (あい じょう。 9期〜10期)
      ジャニーズファミリーの1973年のカレンダー(1972年秋作製)の表紙のサイン、および1972年12月の『ミュージカル フォーリーブス物語 〜 星に帰った若者』にて参加。

  • 吉本暁弘 (よしもと あきひろ。途中から吉本あき弘。 3期〜8期)

       

  • 円谷弘之 (つぶらや ひろゆき。 リーダー、リードボーカル。 1期〜7期。 後の本多貴之本田貴之

       

  • 岡典雄 (おか のりお。途中から岡のりお。 1期と6期)

       

  • やなせ かおる (1期と5期)

       

  • 近藤昌 (こんどう まさる。 1期〜4期)

       

  • 行田和彦 (ぎょうだ かずひこ。 1期〜3期)

       

  • 星野武重 (ほしの たけしげ。 1期〜2期)

       

  • 村田勝美 (むらた かつみ。 1期〜2期)

候補メンバー



メンバー変遷

メンバーの脱退、加入が非常に激しく、メンバー構成は実に13期に分かれる。

  • 第1期 (1969年9月1日〜) 
    • 円谷、小谷、近藤、村田、行田、星野、柳瀬(後のやなせ)、岡

      フォーリーブス永田英二ハイ・ソサエティーと共に写る、8名のジューク・ボックス。
      (最上段左から順に、柳瀬、星野、その真下が円谷、村田、近藤、その真下が小谷、行田、岡。
      なお、ジュークのすぐ前に座っている4名がハイ・ソサエティーで、左から順に高橋、佐山、新庄、峯井)


      (左から順に岡、円谷、村田、近藤、小谷、柳瀬。 行田と星野の2名はこの撮影時は欠席)

  • 第2期 (1970年春) 
    • 円谷、小谷、近藤、村田、行田、星野

  • 第3期 (1970年夏前) 
    • 円谷、小谷、近藤、行田、吉本
        

  • 第4期 (1970年夏) 
    • 円谷、小谷、近藤、吉本
      (写真では左から小谷、円谷、近藤、吉本)

  • 第5期 (1970年10月のレコードデビュー時) 
    • 円谷、小谷、吉本、やなせ
        

  • 第6期 (1971年春〜) 
    • 円谷、小谷、吉本、岡
        

  • 第7期 (1972年1月〜) 
    • 円谷、小谷、吉本、風間
       

  • 第8期 (1972年5月〜) 
    • 小谷、吉本、風間

  • 第9期 (1972年秋) 
    • 小谷、風間、亜井

  • 第10期 (1972年12月) 
    • 小谷、風間、亜井、浅井

  • 第11期 (1973年1月〜3月) 
    • 小谷、風間、浅井

  • 第12期 (1973年4月) 
    • 小谷、風間、浅井、小坂

  • 第13期 (1973年〜1974年) 
    • 小谷、風間


概要

  • ジャニーズ事務所の社長・ジャニー喜多川は、名前のイニシャルがAからZまで全て揃うようにジャニーズJr.を集めて、ミュージカルを上演できるようなグループを作りたいという構想を1968年後半頃から練っていた。 そこで、AからZまでのアーティストリストから曲目を選べるレコードプレーヤー「ジュークボックス」になぞらえ、フォーリーブスのバックで踊っていたジャニーズJr.のことを、1969年初頭頃から「ジューク・ボックス」のグループ名で呼ぶようになった (つまりジャニーズJr.全体の別称)。 しかし、実際にはアルファベット全26文字に見合う名前のメンバーを揃えることは難しく、1969年にファンに対してJr.の人気投票を行った結果、ひとまず上位7名に絞り込まれ、そこにスカウトしたての円谷を足した8名で同年9月1日に正式にグループ化された。

  • メンバーの入れ替えを経て、1970年10月10日にキャニオンレコード(後のポニーキャニオン)の第一号アーティストとして、両A面シングル『さよならの祈り c/w 海に沈めて』でレコードデビュー。

  • その後も更にメンバーチェンジや脱退者があり、最終的には小谷と風間の2名だけとなった。 1974年にグループが消滅するまでに、シングルレコードを4枚、アルバムを2枚、クリスマスEPを1枚リリースした。


主な出演作品

テレビドラマ

ジューク・ボックス
  • おれは男だ! (1971年9月26日、日本テレビ)
      第23話「ナツコ・オン・ステージ!」に、第6期メンバーでゲスト出演。
      このドラマの中でジューク・ボックスは、楽器を持ってバンドスタイルで登場するシーンもあったが、実際には演奏はしておらず、ただの当て振りだった。
      なお、当ドラマの第1話と第2話には、事務所の先輩・フォーリーブスも同じくゲスト出演している。
円谷弘之
  • 緊急指令10-4・10-10 (テンフォーテンテン) (1972年11月6日、テレビ朝日) 第19話「大空を飛ぶ少年」にて戸川修役
吉本暁弘
  • 獅子の時代 (1980年10月5日、NHK総合・大河ドラマ) 第40話「樺戸集治監」にて壮士役
  • 虹子の冒険 (1980年 or 1981年、テレビ朝日) 「チコとヒューマンカンパニー」としてゲスト出演

バラエティ番組

ジューク・ボックス
  • ヒット歌謡No.1 (TBS) 坂上二郎と共にレギュラー司会
  • プラチナゴールデンショー (1970年 - 、日本テレビ) レギュラー
  • 第2回 全国ヤング歌謡フェスティバル
      (1970年 - 1971年、TBSテレビ & TBSラジオ、主催:渡辺プロダクション)
  • ぎんざNOW! (TBS) レギュラー
円谷弘之
  • 夜のヒットスタジオ (1974年4月8日、フジテレビ)
      坂口良子とのデュエットで『青い山脈』を披露。
近藤昌
  • ほぼほぼ 〜真夜中のツギクルモノ探し〜 (2016年11月26日、テレビ東京)

ラジオ

  • 歌え!ジューク・ボックス (ニッポン放送) レギュラー
  • 第2回 全国ヤング歌謡フェスティバル
      (1970年 - 1971年、TBSテレビ & TBSラジオ、主催:渡辺プロダクション)
  • 明治チョコレートの集まれ!歌謡曲 (ニッポン放送)
      全国各地での公開録音番組。 藤村有弘と共に司会を担当。 フォーリーブス、永田英二と共演。
  • 平凡アワー スターハイライトショー (ニッポン放送)
      全国各地での公開録音番組。1970年12月13日(日):犬山市民文化会館で公録、他。 1972年2月19日(土)の群馬音楽センターの公録では、ハイ・ソサエティー、永田英二、郷ひろみと共演。
  • 円谷弘之が30歳の時にパーソナリティーを務めたラジオ日本の深夜番組。 タイトル不明。
  • 同じく円谷弘之が30歳の時にパーソナリティーを務めた文化放送の深夜番組。 タイトル不明。

舞台

  • レッツ・ゴー フォーリーブス (1969年12月、大阪フェスティバルホール、日生劇場) 第1期メンバー
      第2幕 ミュージカル 「オオ・マイ・ママ」。
  • 少年たちシリーズ第2作 〜 ミュージカル ’70 「少年たち 〜完結篇〜」
      (1970年5月30日&6月1日、日生劇場) 第2期メンバー
  • 少年たちシリーズ第3作 〜 フォーリーブス・ミュージカル 「素足でかける時」 / ミュージカルコメディ 「希望の翼」
      (1970年12月 - 1971年1月。 1971年1月5日&6日は東京厚生年金会館にて公演。
      「素足でかける時」は文化庁芸術祭参加作品で、企画・構成・演出:フォーリーブス。
      1967年の初代ジャニーズ主演ミュージカル『いつか何処かで 〜 フォーリーブス物語』の再演作品でもある。
      また、「ミュージカルコメディ 希望の翼」の当初の仮タイトルは、「フォーリーブス・ショー 100メガトンの希望」だった) 第5期メンバー
  • 少年たちシリーズ第4作 〜 フォーリーブス・ミュージカル 「太陽からの少年」
      (1971年4月) 第6期メンバー
  • 少年たちシリーズ第5作 〜 フォーリーブス・ミュージカル 「明日なき友情」 (1971年8月) 第6期メンバー
      1967年の初代ジャニーズ主演ミュージカル『いつか何処かで 〜 フォーリーブス物語』の再々演作品。
  • 少年たちシリーズ第6作 〜 フォーリーブス・ライブ・ミュージカル
      星野演出事務所作品 「生きていくのは僕たちだ!」
      (昭和46年度文化庁芸術祭参加作品ミュージカル。 原作:大森晶子『十七歳の絶唱』。
      1971年10月29日&31日:帝国劇場、12月25日&26日:名古屋・御園座、1972年1月4日&5日:大阪フェスティバルホール。その後、3月31日まで全国公演。 通常公演は3月31日までだが、ロッテの懸賞イベント「ロッテであいまショー」の演目としても本作が使用され、1972年5月頃までは引き続き全国で公演した。
      なお、当舞台のパンフレットは全部で3種類存在するが、その内、最初の1971年10月公演分の白黒の表紙のパンフでは、公演日程の「1971年」と「1972年」の数字が一部入れ替わって誤植されている) 第6期メンバー
  • ミュージカル・コメディー 「おかしな童話」 (1972年3月) 第7期メンバー
  • ミュージカル 「僕がうたうとき!」 (1972年8月、9月29日) 第8期メンバー
       脱退メンバーの行田和彦もソロ名義で出演。
  • フォーリーブス イン クリスマス (1972年12月24日&25日、名古屋・御園座) 第10期メンバー
      第1部 『ミュージカル フォーリーブス物語 〜 星に帰った若者』
        (作・構成・演出:ジャニー喜多川、振付:小井戸秀宅)
      第2部 『ヒット・ヒット・ヒット ゴールデンステージ』
  • ミュージカル フォーリーブス物語 〜 星に帰った若者 (1973年1月 - 3月) 第11期メンバー

ステージ

  • 第42回 日劇ウエスタン・カーニバル (1970年8月25日 - 9月1日、日本劇場)
  • 第43回 新春日劇ウエスタン・カーニバル (1971年1月15日 - 22日、日本劇場) 第5期メンバー
  • 第44回 日劇ウエスタン・カーニバル 〜 みんなで踊ろう! (1971年4月23日 - 29日、日本劇場) 第6期メンバー
  • 第45回 日劇ウエスタン・カーニバル (1971年8月27日 - 9月2日、日本劇場) 第6期メンバー
  • 第46回 新春日劇ウエスタン・カーニバル (1972年1月15日 - 22日、日本劇場) 第7期メンバー
  • 第49回 日劇ウエスタン・カーニバル 「フォーリーブスショー」
      (1973年5月4日、日本劇場。振付:北公次、小井戸秀宅。舞台装置:引田天功) 第13期メンバー
  • 郷ひろみ サマードリームヤングフェスティバル (1973年8月3日&4日、名古屋・御園座) 第13期メンバー
  • 他・・・

WEB

円谷弘之
  • 「フレンズ」の水無月しげるの弟・田口オサムのYouTubeチャンネル「BS036」 (2021年12月13日 - )[1]


ディスコグラフィ

シングル

  • さよならの祈り c/w 海に沈めて (1970年10月10日、両A面シングル) 第5期メンバー
  • 愛で胸はいっぱい c/w 朝に夕べに (1971年) 第5期メンバー
  • 君にいかれて c/w なぜに君は生きる (1971年6月、両A面シングル) 第6期メンバー
      『なぜに君は生きる』は、雑誌『週刊セブンティーン』にてファンから詞を一般公募し、その詞を元に作詞家・山上路夫が補作詞したもの。
  • 若者の四重奏 c/w ほほの涙を虹にして (1971年7月、両A面シングル) 第6期メンバー

ミニアルバム

  • メリー・クリスマス / ジューク・ボックス! (EPレコード。1971年11月) 第6期メンバー

       

アルバム

  • はじめまして ジューク・ボックスです (1970年12月25日) 第5期メンバー
      ジャケットに写っている赤い車はBMWのイセッタ。

       

  • 若者の四重奏 (1971年秋) 第6期メンバー

       

客演アルバム

  • フォーリーブス・ヤング・サプライズ 少年たち 〜小さな抵抗〜
      (フォーリーブスのアルバム。1969年12月5日。1974年再発) 第1期メンバー
  • 夏の嵐 〜第1章 光 / 第2章 影〜 (フォーリーブスのアルバム。1970年8月1日。1974年再発)
  • 世界へジャンプ! ハイソサエティ・サプライズ・プレゼント (1970年11月21日)
  • フォーリーブス・ライブ・ミュージカル 生きていくのは僕たちだ!
      (1972年2月21日。フォーリーブスのアルバム) 第6期メンバー
  • We're the JOHNNYS (全13曲、1989年12月10日、インディーズ発売)
      北公次、中谷良SHADOWら「北公次FAMILY」によるオムニバスCD。 小谷純、やなせかおるのソロ曲がそれぞれ1曲ずつ収録されている。 河口湖のキャメロットスタジオにて、1989年10月10日〜12日の3日間でレコーディングされた。

       

円谷弘之ソロシングル

  • さよならの瞬間 c/w 君への誓い (1972年11月)
  • 純愛 c/w 死んだ君のために (1973年5月)
      A面曲のタイトルは当初、『愛は思い出の中に』になる予定だった。
  • 季節はずれの海で c/w さびしがりや (1973年10月)
  • 青い山脈 c/w 若い日は二度とない
      (1974年4月。 坂口良子との共演盤。 B面曲は坂口のソロ)
  • 横須賀ラスト・ナイト c/w 枯葉が似合う店 (1984年4月21日) 「本多貴之」名義
  • 好きだから c/w あなたの中で c/w SAIKAI (2017年6月7日)
      3曲とも作詞・作曲は円谷。

吉本暁弘 (チコとヒューマンカンパニー) のシングル

  • 片仮名ギンザ c/w SAKABAもよう (1980年)
      プロデュース:久世光彦。 A面曲はテレビドラマ『虹子の冒険』挿入歌で、久世光彦は同ドラマのプロデューサー 兼 演出家。 チコとヒューマンカンパニーはドラマ本篇にもゲスト出演。
      また、A面曲は2019年1月23日発売のオムニバスアルバム『歌謡曲番外地 トリオレコード・TV・ノヴェルティ篇 恋のホワン・ホワン』にてCD化された。
  • ウィスキーは嫌い c/w 紫の煙り (1981年、プロデュース:館内茂)
      A面曲は2020年2月19日発売のオムニバスアルバム『歌謡曲番外地 トリオレコード・スナック歌謡・演歌篇 星降る街角』にてCD化された。

吉本暁弘 (NAO & ヒューマン カンパニー) のシングル

  • ヨコハマ物語 c/w NIGHT 9 TO 5 (1987年9月1日)


ビデオ

  • We're the JOHNNYS (1989年12月10日、「北公次FAMILY」による限定版ビデオ)
      小谷純、やなせかおるが出演。 初回生産分のビデオのジャケット写真のみ、ミスプリントによりSHADOWとTHE BLACKが入れ違いで掲載されている。


著書

  • さらば ! ! 光GENJIへ (北公次 著、1989年9月、データハウス)
      小谷純、やなせかおるの告発文を掲載。


外部リンク








出典:フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia)』より改訂
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